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社会で生きづらさは「アダルトチルドレン」かもしれない。アダルトチルドレンの特徴と6つのタイプ

大人になれなかった大人と言われるアダルトチルドレンについて紹介いたします。

私も何度か診断しましたが、やはり該当していました。

アダルトチルドレンとは

「アダルトチルドレン」という言葉は、1990年くらいから徐々に世間に知られてきました。心理学やカウンセリングの分野で使われる概念で病名でもなければ病気でもありません。もともとは、「アルコール依存症(アルコホリック)の親をもつ家族の中で育った成人のこと」のみを指していた概念でしたが幼少期や青年期に不安定な家庭環境やトラウマ的な経験を経験した人々を指しており、その結果、成人しても自己肯定感が低く、人間関係や仕事などの領域で問題を抱えやすい傾向があります。近年ではアルコール依存症の親がいる家庭環境に限らず、虐待や育児放棄、家庭内不和などのある環境で育った成人にも一般化されるようになっています。

アダルトチルドレンの特徴は、次のようなものがあります

  1. 自己肯定感の低さ: 幼少期や青年期に受けたトラウマや否定的な経験の影響で、自分自身に対する信頼や価値感が不安定なまま成人してしまうことがあります。
  2. 対人関係の難しさ: 家族や他の人との関係で問題を抱えやすく、信頼関係や親密さを築くことが難しい場合があります。
  3. 自己規律の欠如: 自己管理や責任感に欠けることがあり、仕事や学業、日常生活において問題を引き起こすことがあります。
  4. 感情の不安定さ: 幼少期のトラウマやストレスが引き金となり、感情のコントロールが難しくなることがあります。
  5. 成人としての役割の理解の困難さ: 幼少期に十分な支援を受けなかったため、成人としての役割や責任を理解するのが難しいことがあります。

これらの特徴は、アダルトチルドレンが成人してからもその影響を受け続けることを示しています。アダルトチルドレンの問題を克服するためには、適切なサポートや治療が必要です。

アダルトチルドレンの原因


アダルトチルドレンになる原因はさまざまですが、一般的には以下のような要因が関連しています。

  1. 不安定な家庭環境: 幼少期に不安定な家庭環境で育った場合、例えば親の離婚、家庭内の暴力、虐待、親のアルコール依存症や精神疾患などが挙げられます。これらの状況は子どもの安定した成長を妨げ、将来的にアダルトチルドレンとしての問題を引き起こす可能性があります。
  2. トラウマ体験: 幼少期や青年期にトラウマ体験をした場合、例えば虐待、性的虐待、事故、災害、重大な喪失などが挙げられます。これらの体験は心の健康に影響を与え、アダルトチルドレンの特徴を引き起こす可能性があります。
  3. 親の精神的健康状態: 親が精神的な問題を抱えている場合、それが子供に影響を与えることがあります。例えば、親がうつ病や不安障害、人格障害などを抱えている場合、または、親からの言動、親同士の喧嘩、子供は適切なサポートやケアを受けられない可能性が高くなります。
  4. 遺伝的要因: アダルトチルドレンの特徴は遺伝的な要因にも関連している場合があります。家族歴や遺伝的な傾向が、個人がアダルトチルドレンとしての問題を抱えやすくすることがあります。

これらの要因は単独で現れることもありますが、通常は複数の要因が組み合わさってアダルトチルドレンの形成に寄与します。

アダルトチルドレンのタイプ

アダルトチルドレンにも様々なタイプがあり、全6タイプあります。

ヒーロー(英雄)

「ヒーロータイプ」というのは、幼い頃から両親や周囲の大人から期待され、その期待に応えなければならないという強いプレッシャーを感じることで、成人してもその傾向が残る人々を指します。勉強やスポーツなどの活動だけでなく、周囲の大人からの肯定的な評価を得ることに焦点を合わせて行動する傾向があります。

その結果、自分に対して厳しく接し、自己要求が非常に高いことがあり、また期待通りの結果を出せなかった場合には、大きな失意や挫折感に苛まれる場合があります。

スケープゴート(生贄)

「スケープゴート」というのは、本来であれば家族や親の問題を子どもが負うことになり、子どもが家族内で問題の原因として見なされる特徴を持つ人を指します。このような状況では、自分自身を負い目や価値の低い存在として見なしやすく、自己価値感が低下しやすい傾向があります。その結果、自傷行為や自暴自棄な選択をすることもあります。

ロストワン(いない子)

「ロストワン」とは、家族や学校などの集団の中で存在感が薄く、自己主張が苦手で自分の存在意義を感じにくいアダルトチルドレンのことを指します。彼らは兄弟の中でも親の注目をあまり浴びず、あるいは学校などの集団の中で地味な存在であることが多いです。

自分の感情をうまく表現できず、他人とのコミュニケーションや対人関係に苦労することがあります。このような状況下では、社会的なストレスを適切に処理できず、うつ状態などの精神的な問題を抱えやすい特徴があります。

ケアテイカー(世話役)

「ケアテイカー」とは、幼い頃から家族の世話や話し相手、支える役割などを担ってきたことから、過剰なまでに他人の世話を焼いたり、自己犠牲をしてまで誰かを支えようとする傾向があるアダルトチルドレンのことを指します。

彼らは自分の存在価値を他人の世話をすることで見出し、その役割に執着することがあります。そのため、恋人との関係でも共依存の関係になりやすく、自分が助けを必要としている状況でも、自分の感情やニーズを無視してまで他人に尽くしてしまうことがあります。

このような行動は精神的な負担を増やし、自己犠牲が過度になることで精神的な健康に悪影響を与えることがあります。

ピエロ(道化師)

「ピエロ」とは、自分の状況に関わらずいつも笑顔で振る舞ったり、冗談を言って周囲を和ませたりする役割を担って育ってきたため、アダルトチルドレンの中でもいつも明るく振る舞ってしまう人々を指します。

このタイプは常に周囲の状況を把握して緊張感を解き、笑顔や冗談で周囲を和ませることに精神的なエネルギーを費やします。そのため、自分の本音や本心を隠してしまい、周囲に自分の感情を表現することが難しくなる傾向があります。このような状況下では、精神的な負担が増大し、自己認識の欠如や虚無感に陥ることがあります。

イネイブラー

「イネイブラー」というのは、アルコール依存症の親を支えるために子どものころから自分のことは後回しにして親のお世話をして育ってきたアダルトチルドレンを指す言葉です。”イネイブラー”という言葉は、「救済者」の意味を持ちます。

イネイブラーは、ケアテイカーと同様に自己犠牲をしたり献身的に家族に尽くす傾向がありますが、大きな違いがあります。それは、ケアテイカーが相手のためになるような尽くし方をする一方で、イネイブラーは相手のアルコール依存症をさらに悪化させるような尽くし方をしてしまうことです。

例えば、親がアルコールを欲しがっているときにすぐにアルコールを持っていってしまったり、アルコール依存症を助長するような行動を取ってしまうことがあります。

このように育ってきたイネイブラーは、大人になってからも悪い尽くし方をしてしまったり、献身的に尽くさないと恋人が離れていってしまうなどの不安に駆られることがあります。

さいごに

社会で生きづらいと感じたらまずは自分自身に問いかけて問いかけてください。

もしかしたら、あなたもアダルトチルドレンかもしれません。

次回はアダルトチルドレンに向いている職業や向いてない職業、アダルトチルドレンだと疑ったときにどうすればよいのか紹介したいと思います。

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